2010年11月18日木曜日

XML Web Serviceの標準化団体が活動終了

SOAP、WSDL、UDDIといったXML Web Serviceの標準化団体WS-Iが活動を終了するらしい。

時代はRESTへ。SOAPの終わりを象徴する、Webサービス標準化団体のWS-Iが活動終了 - Publickey
なぜWS-*が成功できず、RESTが成功しているのでしょうか。それはWebのアーキテクチャにとってRESTがより自然なものであり、WS-*はそうでなかった、という見方が一般的です。Webがすべてを飲み込んでいく。WS-*もそれに逆らえませんでした。

思えば昔はWeb Serviceと言えばXML Web Serviceだった。
それがAmazon Web Serviceのブレイクスルーにより、「RequestにXMLを使うWeb Service」と「RequestにはXMLを使わないWeb Service」に分かれた。
さらにJSONの台頭により、Web Serviceと言えばXMLを使うという認識は無くなった。XMLは選択肢の1つにすぎない。
さらに、今日ではWeb Serviceと言えばWebを通じて提供される何らかのサービスのことを指すようになり、かつてWeb Serviceと呼ばれたものはWeb APIなどと呼ばれるようになった。Amazon Web Serviceはまだあるが、かつてのAmazon Web ServiceはAmazon Production Advertising APIと名を変え、Amazon Web ServiceはEC2、S3等を含むより大きなものになっている。

XML Web Serviceが普及しなかったのはWebというアーキテクチャの上にもう1つレイヤーを必要としたのが一番の原因。RESTはWebよりも下のレイヤーだから、Webでやる限りRESTが使いやすいのは当然。
SOAPはRESTよりもきめ細かな仕様があるが、そのきめこまやかさ自体が不要だったのが最大の敗因か。
今の「クラウド」と同様に、かつてIBM等のベンダーがSOAP SOAPと連呼していたのは敗因ではないだろうけど、結局失敗に終わった今となってはその落差を感じる原因にはなっている。

縁の下(特にエンタープライズ向け)では重要な技術として使われてるし、これからもすぐにはなくならないだろうけど、それってかつてMicrosoftが力を入れていたWindowsのCOM+くらいの認識しかされないようになるのだろう。

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